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無塩食講座第9講 


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無塩食講座 第9講 2012328日アップ

「無塩、減塩で花粉症が改善したわけ」

1.「無塩食友の会」事務局の澤井香日子さんの体験談が体験談コーナーに掲載されています。彼女の腰痛に関しては、色々お話してきました。脊椎管狭窄症という、簡単には治らない腰痛が、無塩を続けていると痛みがなくなるのですから、痛みの原因は、塩分の過剰で、組織が硬化していたと考えられるのです。

  もっとも、調味料として使う味噌や醤油などの塩分は蓄積されにくいので、動物性食品の中に含まれている塩分が問題なのです。ハム、ソーセージ、ベーコン、チーズなど塩分を多量に入れた加工食品は、蓄積されやすいと思われます。魚の干物や塩ジャケなども同じです。

  香日子さんは、子どもの頃からチーズが好きで、肉、魚も多かったようです。私の家内は、子どもの頃から肉類はほとんど食べていなかったようですが、塩ジャケはよく食べていたとのことですから、この塩分が50歳前後から溶け出してきて、高血圧になったと考えられます。

 

2.さて、香日子さんの体験談に書いてありますが、彼女は20年以上、花粉症で苦しんできたのですが、この3年間は花粉症の症状がほとんど出ないとのことです。

  ※2008年の夏に無塩食セミナーを開始しました。

  ※2009年の春には、花粉症の症状は以前と変わらなかったとのこと  です。

  ※2009年夏頃に、腰痛が一時的とはいえ、全くなくなりました。

  ※2010年の春に花粉症の症状がほとんど出なかったが、この年は花粉が
  少なかったとの報道

  ※2011年の春は花粉が非常に多かったが、やはり症状が出なかった。

  そして、今(2012年の春)症状がほとんど出ないのですから、一応花粉症が治ったと言えるのではないかと考えます。

 

3.この3年間、彼女が無塩食を続けているわけではありません。昔の塩分量と現在の塩分量を正確に量ることはできませんが、おそらく5分の1程度ではないかと思われます。セミナーの時には、3日〜4日間の無塩食をやっていますが、通常は昼食で塩分をとれば、夕食は無塩を心がけるという感じです。

無塩食セミナーを始める前は、普通に玄米菜食の食生活を続けていたのですが、花粉症はほとんど改善されなかったのですから、この3年間の変化は無塩食(減塩食)によるものと考えられるのです。

 

4.なぜ、無塩、減塩で花粉症が治ったのかについては、よくわかりませんが、血液中の蛋白質が分解されやすいためと思われます。一般的にアレルギー反応は、蛋白質の反応ですから、無塩にすると、塩分を含んだ蛋白質や脂肪を分解して、不足の塩分を補う働きが起きます。つまりは、血液中の未分解の蛋白質も分解されて、反応が起きなくなると考えられます。

  花粉症の原因については、医学的には色々解説されていますが、結局はよくわからないし、根本的な治療法もないようです。理屈はともかくとして、花粉症の方は、せめて減塩を心がけるだけでも良いと思います。

「硬水について」 

5.さて、話が変わりますが、約20年前から毎年春にオランダで開催される半断食セミナーのお手伝いに行っています(今年も来週行ってきます)参加される方は、大部分が長年マクロをやっている人達です(拙著「ウイルスは恐くない」にオランダでの体験が色々書いてありますから、ぜひ読んでいただきたいと思います。何といっても、私が無塩食に辿り着いたのは、オランダでの体験から導かれていると思うのです)。

  5年、10年と玄米菜食を実行しているにもかかわらず、なぜか腎臓や婦人科が異常の女性が多いのです。一言で言うと、腎臓や婦人科(子宮)がギューと締まっているのです。ですから、参加者の99%の人がヤンノー(小豆汁)を美味しく感じるのです。

  これは、この20年間、最初から変わらないことなのです。ヨーロッパの自然食品店にはヤンノーが売っていないため、日本から私が持参してセミナーで使っていましたが、ただの小豆を煮ただけの方が美味しいようです。小豆には、腎臓、泌尿器、生殖器などを徐々にゆるめる働きがありますから、これが美味しい人は、これらの組織が硬化していると思われます。

  日本で開催してきた半断食セミナーにおいて、ヤンノーが美味しいという人は、せいぜい40%から50%の人ですが、ヨーロッパでは、ほぼ100%の人が毎日、毎日、セミナー期間中、ヤンノーが美味しいのです。なぜヨーロッパのマクロの人達は、腎臓、泌尿器、生殖器が委縮、硬化しているのかについては、大森先生にも報告し、ご指導いただきましたが、チーズとナッツ類、そして水の問題だろうと思われます。

大森先生のお話では、チーズは塩分がとても多い。この陽性なチーズは女性の子宮に影響するとのことです。近年、日本でもチーズの消費量は急激に増加していますから、若い女性の体質がヨーロッパの人達と似てきているように思います。

  参考までに、以下「ウイルスは恐くない」126頁の「水の問題」を掲載します。」

 

水の問題

 毎年オランダでの体験を重ねるうちに、一つの疑問が出てきました。長年玄米菜食を実行している人達でも、腎臓、泌尿器、生殖器などの異常が多いのは何故なのか(主に、女性の場合は婦人科の異常が多い)。10年以上も肉魚、卵を食べていないし、小魚も食べていなのに、なぜ婦人科の症状があるのか。また、塩分を少し強くして、玄米を噛んで食べたら、尿の出が悪くなる人が少なくない。こんなことは、日本では体験がないのです(尿の出が悪化するなどは、重症の腎臓病の場合だけでした)。

 このような腎臓、泌尿器、生殖器が硬化する原因は、チーズとナッツ類が主たる原因だと考えていました。ヨーロッパでは、玄米菜食者でもチーズは食べている人が多いのです。また、パンにゴマバター、ピーナツバター、その他いろいろなナッツのペーストをパンに塗って食べる人が多いのですが、このチーズやナッツは、腎臓等に負担になるのです。特に、チーズに含まれている塩分は多量で、その塩分で組織が萎縮、硬化していると思っていたのです。

 ところが、5年程前に、もっと重大なことに気がつきました。それは水なのです。ヨーロッパの水は、日本の軟水と違って硬水が多いのです。ミネラルの多い硬水によって組織が硬化していると解釈すると、色々な疑問がすべて納得できたのです。例えば、次のようなことです。

 オランダの野菜は、日本と比較して小さくて硬いものが多いのですが、これは水の違いです。日本から私が持っていったシイタケを使ってダシをとったり、シイタケスープを作っても、同じようにできないのは、硬水でダシが出にくいと考えたら納得できます。最近は、フランスから軟水を買ってきてシイタケスープを作っていますが、軟水なら日本と同じようにできるのです。

 また私は、毎年日本からオランダに着いて、2,3日すると便秘になるのですが、なぜ便秘になるのか疑問でした。これが、硬水で腸がギュッと締まってしまうせいと考えたら、納得できるのです。硬水が組織を萎縮、硬化させる一番の原因に違いないと思い、タクアンの実験をしてみて、確信が持てました。

 自然食品店で売っているカチカチのタクアンを薄く切って、同じ大きさのものを2切れ選び、一つは軟水につけ、もう一つを硬水につけて、1晩置いておきました。翌朝見ると、軟水につけたタクアンは2倍に膨らんでいたのですが、硬水のタクアンはほとんど膨らんでいないのです。スーパーマーケットに「コントレックス」という硬水が売っていますから、興味のある方はやってみてください。最近、ダイエット目的で硬水を飲む女性がいるそうですが、これは痩せる効果はあっても、内臓組織を硬化させる可能性がありますから、注意が必要です。

硬水と軟水の違いに気がついてから、「日本人が日本で実行している玄米食の内容を、そのままヨーロッパの人達に当てはめることは、無理がある」ことを再認識した思いです。

 ヨーロッパへ旅行した時は、硬水で作った紅茶やコーヒーより、生ジュースとかビール、ワインを飲んだ方が良いと思います。日本からヨーロッパに着いた時は、寝不足でも元気なことが多いのですが、帰国すると4,5日身体がシャキッとしません。これも水の違いです。帰国して1日経過すると、締まっていた組織が軟水で緩んでしまいますから、力が出ないわけです。一日中、ぬるま湯につかっているのと同じようなものです。

 ヨーロッパへ行ってビールを飲むと旨いと思い、それを買ってきて日本で飲むと、それほど旨くありません。ヨーロッパに滞在している時には、硬水で組織が締まっていますから、緩めるビールがより美味しく感じるのです。

「ゴマ塩が生理痛の原因に」 

6.また、話が変わりますが、丁度2年前にオランダのセミナーに参加された40歳の女性のお話です。個人面接で、今後の食生活のアドバイスをしていたのです。過去の病歴とか現在の症状とか、食生活について記入した健康調査書を見ると、特に大きな病気もなく、食生活も玄米菜食をほぼ実践しているようでした。ただ、「生理痛がひどい」という記入があったのです。通訳の女性を通して、次のような会話がありました。

 「日常の食事も気をつけているようですが、生理痛がひどいというのは、まだ血液がきれいになっていない。そこに毒があるということですから、時々でも動物性が入っているのなら、それをやめた方がいいと思いますよ。」

 「今は、少量の肉、魚を週に1回食べていますが、以前丸2年間徹底してマクロの食事をやっていました。ですが、生理痛は治らなかったのです。」

 「え〜、丸2年間、肉、魚、卵、チーズなど、全く食べなかったのですか?それはいつ頃のことですか?」

 「5年程前です。2年間は動物性は全く入れませんでした。」

 「その時に、生理痛の症状は良くならなかったのですか?」

 「そうです。ひどい痛みは変わらなかったのです。」

 

7.過去45年間で、こんな女性に出会ったことはありませんでした。玄米食に改善したら、生理痛が治った話はたくさんありますが、2年間も正食を続けて治らなかったという話は聞いたこともなかったのです。私は、「さて、どういうことなんだ?」と思案をめぐらしながら、「ところで、生理痛の痛みですが、(私は当然経験がないのですが)どんな痛みなのですか?」と聞いたのです。彼女の答えは、「鋭いナイフでグサッと刺されるような痛みです。」 とのことでした。その時に通訳をしてくれた女性が後で、「あの表現には私もびっくりしました」と言っていました。その後日本でこのお話をした時に、「この表現が何となく実感できる人?」と質問すると、2割位の女性が手を挙げているのです。

 

8.さて、2分か3分くらいですが、「チョッと待ってね」と言って、最初から整理していきました。その時の私の思考過程は以下のようなことです。

 @なぜ玄米菜食を真面目に2年間実行しても、生理痛が治らなかったのか?

  大体、生理痛とは何だ。どうして痛みが出るのか?

 A待てよ、生理とはそもそも何だ。なぜ出血するのか?

 Bなんのために出血があるのか。それは簡単だ。妊娠の準備のために出血するわけだ。卵巣から卵子がピョンと出て来る。その卵子に精子がくっついて受精卵になる。この受精卵が子宮の粘膜にくっついて(着床)、酸素や栄養が受精卵に送りこまれ、受精卵が成長するわけだ。

 Bところが、もし子宮の粘膜が汚れていたり、粘膜が硬く厚くなっていて表面まできれいな血液が循環していなかったら、受精卵が粘膜に着床しても、酸素や栄養を補給する事が出来ない(胎盤は最初はないのです)。

 C従って、妊娠するためには、子宮の粘膜をきれいに大掃除しておく必要がある。

そのためには、古くなり、硬くなった粘膜を全部はがしてしまい、新しいきれいな粘膜にして、表面まで血液が循環していることが必要になる。

Dそうか、生理の時は、血液がそこに集まってきて、内側から圧力をかけて、子宮の粘膜を内側から押しはがすということだ。

Eところが、もし汚れが多いとか、粘膜が硬くなっていたりすれば、少しの圧力では押しはがすことができない。強い圧力がかかることになる。それが生理痛だ。生理痛とは、歯の痛みのような神経にさわって痛いのとは違う。強い圧力(圧迫感)を痛みと感じただけだ。

 

9.彼女に、2年間の食事内容を確認して、わかりました。2年間、ゴマ塩を多量にかけて玄米を食べていたというのです。このゴマ塩が、生理痛が治らなかった原因だったのです。動物性を食べないのですから、血液はきれいになっていたにもかかわらず、ゴマ塩の摂りすぎによって、子宮の粘膜やその周辺の組織が硬化していたのです。その硬くなっているところに大量の血液を送り、粘膜を押し破るためには、高い圧力を持続的にかけていく必要があったのです。その圧力を痛みと感じるのです。そして、粘膜の一番弱い所に穴があくように押し破られることになります。(堤防が決壊する時には、一番弱い所から破られるように)まさに、彼女の表現通り、鋭いナイフをグサッと刺されたように、粘膜の一点がまず破られるわけです。

 

10.女性の生理に関する一般的な学説に、オギノ式というのがあります。これに対して、田村式という説があるのですが、ほとんど知られていませんし、文献も今は手に入らないのですが、私は40年ほど前に田村先生の本を読んで、これが正しいと思っているのです。

  その田村先生の研究では、排卵の前に出血があるのです(荻野式では逆に排卵した後、妊娠しなかった後始末で出血すると考えています)。上記の私の思考過程は、田村先生の学説に従って考えていますから、生殖器からの出血は、排卵の前にあるわけです。つまりは、妊娠の準備段階として出血があるのです(大体において、後始末のために、多量の血を流す必要はないのです)。田村先生の学説については、後日、詳しくご紹介する予定です。

 

11.さて、上記の女性の場合は、塩分の過剰、ゴマ塩の過食によって、下腹部の組織が硬化していっても、まだ生理はあったわけですが、これがさらに委縮、硬化が進むと、生理が止まってしまうことになります。

  近年、日本でもマクロの陽性食をやって生理が止まってしまう女性が増えているように思います。これは、陽性で生理が止まっているのに、瘠せ型で手足が冷えるものですから、陰性だと錯覚し、ますます陽性食で塩気をきかすという間違いが少なからずあるように思います。手足が冷えるのは、締めすぎで末端の循環が悪いだけなのです。

 

12.ついでに関連事項ですが、閉経間際の女性が無塩食をやった場合に、じきに生理になるということがよくあります。半年位、生理がなくて、もう終わってしまったと思っていたら、無塩食でまた生理になったという話をよく聞いています。これは、昔の水断食も同じようなことがありました一言で言えば、若返り効果があるということです。

 男性の場合も同じようなことが言えます。精力増強とか回復とかは、昔の水断食の本にもよく書かれていたことです。

「無塩食実行時の反応」

13.ここで、無塩食を実行した時の反応について、基本的なことを説明しておきます。

 まず、反応とは何かですが、私は排毒症状ととらえています。体の中に蓄積していた毒が血液の中に溶け出してきて、その毒血が循環した時に伴う症状を反応と言っています。この毒は、肝臓、腎臓で分解、処理されていきますから、ほおっておいてもだんだん治まってくるわけですが、不快感や多少の苦痛がありますから、反応は弱い方が楽ですし、早く経過した方がよいのです。

  そのためには、今、血液の中に溶け出してきた毒を中和するものを、飲みものとして飲んでやるのが、一番早いのです。固形物より水分の方が早く吸収され、血液の中に入るからです。そして、今、必要なものが美味しく感じるというのが原則です。しかし、美味しいものには、正しい生理的要求で美味しいものと、毒が毒を呼ぶという中毒的要求で美味しい場合もありますから、その点は理性で判断しなくてはなりません。

  さて、反応のことを好転反応とよぶことがありますが、以前もお話ししましたが、私は好転反応という表現は、間違いのもとになるから使わないことにしています。反応は反応であって、なぜそのような症状が出ているかが問題なのであって、反応だから何でもほおっておいてもよいとは言えないのです。

  第六講のゲルソン療法のところで書いたように、ガン細胞が一気に分解し、その毒が血液中に溶け出してきた時は、処理が間に合わないと肝性昏睡を起こす危険性があるのです。ところが、「好転反応だから心配ない」と考えてしまうことがあります。悪転反応はないのですから、好転反応もないのです。軽い症状で、数時間かせいぜい1日で経過するようなら、ほおっておいても良いとしても、辛い症状が継続しているなら、好転反応などと言ってほおっておくのは間違いです。

 

14.さて、無塩食を実行すると、誰でもこんな反応がありますよというようなものはありません。溶け出してきた毒をドンドン中和して代謝していけば、自覚的な不快感や苦痛はほとんどないのが正しいのです。反応を実感しない方が正しいのですが、反応がある方が効果があるとか、反応がないので物足りないなどと間違った解釈をしていることがあります。

  また、一般的な反応といっても、個人差が大きく、特に今までの食生活によって、かなり違ってきます。白米、肉食で過食だった人と、穀菜食の少食だった人では、出てくる反応もかなり違ってきます。

 

15.一般的な反応について、以下、解説します。

@だるい、ねむい

   排毒により、血液が汚れてきて、循環が悪くなると、だるい、ねむいという症状が出ます。程度問題で誰にでもありますが、今までの食生活が悪い人はとにかく眠いので、講義など聞いてはいられない感じになります。対策としては美味しい物をドンドン飲んで、運動すると一時的にはすっきりしますが、すぐにまた毒が溢れてくるから眠いのが2、3日位は続きます。玄米・穀菜食で少食だった人は、ほとんどない人もいます。

  A寒い

   冬の時期の場合は、寒さが普通より強く感じます。これは、血液の循環がゆっくりになるためと思われます。今まで邪食で、ほてりがちの人は寒さを感じないのですが、マクロで陽性食で締めすぎた人は、余計寒く感じます。温めたリンゴジュースが美味しい場合があります。

 

   B尿量が多い

     これも無塩食初期の反応としてよくありますが、とにかくたくさん尿が出るのです。回数も多く、量も多く、飲んでいる以上に出るような印象です。これは実際に体の中の余計な水分が代謝して出てきているだけです。不快感も何もありません。

 

    C便通が多い、または便秘がちになる

     約70%の人はやや便秘がちになりますが、逆に30%の人はたくさん便が出るということがあります。それからお腹がはったり、ガスが多いなどもあります。便秘がちでも、心配ありません。昔の水断食では、下剤や浣腸を勧めた指導者もいましたが、私は何もしていません。普通なら、自然に整ってきます。

 

    D頭痛、肩こり、背痛など

     これは排毒の処理や、毒消しが間に合っていないと、出てくる症状です。水分が不足して、血が粘ってくると、余計悪化します(陽性な毒は背中にくる)。美味しいものをドンドン飲んで、運動することです。本当なら、肩、背の凝りがスーと抜けてくるのがわかります。

 

    E胃の不快感、吐き気

     胃や腸の中の毒が発するガスが、上がってきた時に出てくると考えています。原則として、美味しいものをドンドン飲んで、運動して、代謝を促進することです。水断食の場合は、胃の症状がよく出ましたが、無塩食はたくさん食べていますから、この反応は少ないと思います。

 

    F夜中に目が覚める、寝られない

     一般的に夜寝られないのは、陽性過多の症状です。無塩食で陽性毒が溶け出してきた時も、夜中にチョコチョコ目が覚めるとか、寝つかれないとかになります。日常、穀菜食で陽性過多の人は不眠症になったりします。温かくて、陰性な飲み物で、美味しいものをたくさん飲まないと寝られない人もいます。

    

    G夜中から、朝方に脚がつる

     これも陽性な排毒により、血が粘って循環が悪化した時に出る症状です。自律神経の関係で夜中に組織が締まってきて起こるのです。大森先生のお話では、植物性でも蛋白質過剰で起きやすいとのことです。日常脚がつりやすい人は、夜、陰性な飲み物を飲んで蛋白質を減らすことです。事務局の香日子さんは、厚揚げ、がんもどきを食べても、夜中につるとか言っています。ナッツ類は最悪です。

 

   H口の中がしょっぱくなる

    これもよくある反応ですが、無塩食にしているにもかかわらず、唾液がしょっぱくなる人がいます。これは、体内の毒が溶け出してきた時に、口の中にも、胃の中にも、腸の中にも、毒が出てきますから、それを感じるのです。無塩食にしたら、塩分が不足するどころか、溢れてくる人もいるということです。

 

16.その他、色々な反応がありますが、基本は同じです。今、血液の中に溶け出している毒を中和するものが必要なものであり、それを美味しく感じます。大切なことは、それを飲みたいだけ飲んで、ひかえめにしてはいけないということです。

  強い不快感や苦痛のような反応が突然出て来るような場合も、本当は突然ではなく、

1日〜3日位はかかっているのです。何度も書いていますが、排毒によって血液が粘ってきて、流れが悪くなっても、喉が渇かないのです。しかし飲んだら美味しく感じます。ゲルソン療法のように、1日13杯の大量のジュースを無理して飲むというのは、疑問もありますが、少なくても不足によるリスクを考えたら、まだ良いのかもしれません。

   

 

                                                 以下、次号につづく


                            

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